雑木除去の重機が故障…新石垣空港、滑走路が一時閉鎖 5便400人に影響 沖縄


雑木除去の重機が故障…新石垣空港、滑走路が一時閉鎖 5便400人に影響 沖縄 滑走路閉鎖の影響で混雑する新石垣空港のチェックインカウンター=14日午前10時4分、石垣市の同空港
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 石垣市の新石垣空港の滑走路が14日午前8時から同9時23分までの約1時間20分余り閉鎖された。石垣空港管理事務所によると、滑走路周辺の着陸帯でギンネムの除去作業をしていた重機が車載コンピューターの故障で止まり動かなくなったため。

 この影響で、全日空(ANA)と日本トランスオーシャン航空(JTA)で、欠航2便、那覇空港への引き返し2便、遅延1便の計5便、約400人に影響が出た。
 同管理事務所によると、重機は13日午後9時からギンネムの除去作業を開始。14日午前2時半ごろ、重機の故障でエンジンが停止し、移動できなくなった。午前9時前に重機の整備士が到着し部品を替え、同9時17分に重機は安全な場所に自走で移動した。

 同事務所の富浜公雄所長は「重機のエンジントラブルが起こることは想定できなかった。連絡体制など、あらかじめ対策を取っておくべきだった。大変反省している」と陳謝した。滑走路が一時閉鎖されたため、空港内のチェックインカウンターには行列ができた。

 石垣市の30代女性はベビーカーに乗せた1歳の息子と共に、午前9時発の便で那覇空港に向かう予定だったが、離陸できないとの知らせを受け、便を変更せざるを得なくなった。息子がぐずり、他の乗客に荷物を見てもらい、授乳室で授乳するなどして11時過ぎの便の手続きのため、列に並んだ。「なんとか飛んでほしい。今日中に夫がいる那覇に着ければ」と案じた。 

(照屋大哲)