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走りながら街清掃 那覇で130人が「プロギング」楽しむ


走りながら街清掃 那覇で130人が「プロギング」楽しむ ゆったり走りながらゴミを探し、拾う参加者ら=28日、那覇市の奥武山運動公園
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ジョギングをしながらごみを拾うスポーツ「プロギング」のイベントが28日、那覇市の奥武山運動公園を起点に行われ、約130人が参加した。普及を目指すブレイクスルーランニングクラブ(倉岡弁慶代表)が5月30日の「ゴミゼロの日」の普及もかねて主催。乳幼児をだっこした親子連れは園内へ、学生やランナーは公園を飛び出して街のごみを拾い集めた。

 プロギングの名はスウェーデンで考案された「plocka upp(拾う)」と英語の「jogging(走る)」を合わせた造語だ。

 イベントでは倉岡代表が活動の意義に加え、ごみを拾う動作で股関節を使えばお尻が引き締まり、膝を使えば太ももが鍛えられるなど、筋肉トレーニングの知識も解説した。参加者は持続可能な開発目標「SDGs」の「住み続けられるまちづくりを」も意識し、トングと袋を持ちながらごみ探しに夢中になっていた。

 天妃小学校からは5年生を中心に約15人が参加した。授業で学んだSDGsを実践しようと参加した石井美光さん(10)と妹の玲光さん(9)の姿に、母親のリエさん(38)は「普段から気に掛けている問題を学ぶ良い機会になる」と話した。

 同日はごみ袋42袋が集まったという。倉岡代表は「参加者からの反響も良く、満足度の高いイベントができた」と語った。高校生以上から集めた参加費500円は子ども食堂関連の取り組みに寄付するという。
 (嘉陽拓也)