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沖縄、収賄容疑で「政治家逮捕」は3年連続 現職町長や前市長も さらにさかのぼると…


沖縄、収賄容疑で「政治家逮捕」は3年連続 現職町長や前市長も さらにさかのぼると… 沖縄県警察本部(資料写真)
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 今回の久高友弘前那覇市議会議長の逮捕で、県内の政治家が収賄容疑で逮捕されるのは3年連続となる。

 2021年5月に逮捕されたのは前宮古島市長。宮古島市への陸上自衛隊配備を巡り、市長在職中に国に売却する土地を所有する企業から便宜を図った見返りに現金約600万円を受け取ったとして起訴された。公判では無罪を訴えたが、那覇地裁、福岡高裁那覇支部ともに有罪判決を下し、22年12月に確定した。

 22年3月には加重収賄容疑で現職の竹富町長が逮捕された。町発注の海底送水管更新工事を巡る官製談合事件で、業者側に入札情報を不正に漏らした見返りに現金計1700万円を受け取ったとして起訴され、実刑判決が言い渡された。

 1972年の本土復帰後では、公共工事やリゾート開発を巡って平良市長(現在の宮古島市、78年)や金武町長(94年)が業者から金を受け取ったとして逮捕された。伊良部町(現在の宮古島市)議会の議長選挙で現金授受を伴う無投票工作があったとして95年に町議の一部が収賄容疑で逮捕された。