「沖縄と連帯して闘うぞ」などと声をそろえる国会正門前アクション参加者＝23日午後、東京都の国会正門前
琉球新報朝刊 23日に那覇市の奥武山公園で開かれた「11・23県民平和大集会」に合わせ、全国約10カ所の地域でも同日、取り組みに連帯する集会やイベントが相次いで開かれた。参加者は辺野古新基地建設や軍備増強による「南西シフト」への学びを深めながら、不条理を正すために自分事としてそれぞれが沖縄の諸問題に向き合う必要性を確認した。
東京都の国会前では「沖縄も日本も戦場にさせるな！国会正門前アクション」が開催され、約1千人が「辺野古代執行を許さない」「南西諸島の要塞（ようさい）化を許さない」などと声を上げた。
アクションは、市民団体「『止めよう！辺野古埋立て』国会包囲実行委員会」が主催し、関東地域を中心に83団体、75人が賛同した。
名護市出身で沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックで活動する青木初子さんは「軍隊は住民を守らないというのが沖縄戦の教訓だ。二度と沖縄を戦場にさせないという思いで、共にちばらなやーさい」と呼びかけた。「基地いらないチーム石垣」代表の上原正光さんは3月の石垣駐屯地開設などを報告し「自分事のように闘ってほしい」と訴えた。
大阪市の西梅田公園では「沖縄県民大会同時集会inおおさか」（同実行委員会主催）が開かれた。市民約400人が参加。軍事化が進む沖縄の現状を踏まえ、「日本は戦前のように『盾』に使おうとしている」「世界中のどこも戦場にしてはいけない」などの声が上がった。集会終了後には、梅田の繁華街へのデモ行進も行われた。
（明真南斗、小波津智也）
「平和だから歌える」 愛知で路上ライブ
【愛知】23日に那覇市であった県民平和大集会に連帯した街頭行動が名古屋市栄のラシック前であり、25人が参加した。正午から路上ライブが始まり、趣旨に賛同した4組のグループが、サンシンやギターの弾き語りでアピールした。
上運天有二さん（沖縄美ら島大使、宜野湾市出身）は「楽しく歌えるのも平和だから平和を守りましょう」と呼びかけ、三線で「ひやみかち節」「平和の願い」「遊び庭」などを歌った。グループFMAは「デニーを応援するうた」（ジョニーBグッドの替え歌）で玉城知事への応援の気持ちを表した。
具志堅邦子さん（名護市出身）は「沖縄では今、台湾有事を起こさせないため世代を超えた市民レベルの外交努力が始まっています。沖縄に歩調を合わせ戦争しない国にしましょう」と力強く呼びかけた。街頭行動は「あいち沖縄会議」が呼びかけ、メンバーが沖縄の集会にも参加した。
（古堅初子通信員）
