オール沖縄会議がオスプレイ飛行停止求め、緊急抗議集会 沖縄防衛局長に要請書手渡す


オール沖縄会議がオスプレイ飛行停止求め、緊急抗議集会 沖縄防衛局長に要請書手渡す 辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議による「オスプレイ飛行停止を求める緊急抗議集会」=4日、嘉手納町嘉手納の沖縄防衛局前
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 【中部】辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は4日、嘉手納町の沖縄防衛局前で「オスプレイ飛行停止を求める緊急抗議集会」を開き、約300人(主催者発表)が参加した。鹿児島県屋久島沖で発生した米軍横田基地所属のCV22オスプレイの墜落事故後、米側に飛行停止を求めない政府の対応に、参加者は「誰を守っているのか」などと憤った。集会後、代表団が沖縄防衛局の伊藤晋哉局長に面会し、要請書を手渡した。

 糸数慶子共同代表は、2012年9月に宜野湾市で開かれたオスプレイ配備反対の抗議集会について触れ「10万人余の人が集まり怒りをぶつけた。しかし、日米両政府は県民の暮らしを無視して配備させた。その結果がこういう状況だ」と指摘した。普天間爆音訴訟団の新垣清涼団長と嘉手納爆音訴訟団の新川秀清団長も参加し、事故後もオスプレイが運用され続け、不安が解消されないことを訴えた。

 県内各地からも抗議の声を上げようと市民が集まった。沖縄市から訪れた大浜節子さん(76)は「事故を主体的に見ない政府の態度が許せない。県民でなく、どこに向いているのか」と述べた。うるま市から駆けつけた稲福政吉さん(78)は「政府は戦後ずっと、アメリカに萎縮して気概がない。ヤマトとは縁を切った方がいいんじゃないか」と表情を曇らせた。

 集会には、玉城デニー知事を支える立場の国会議員や県議も参加した。赤嶺政賢衆院議員は、「オスプレイは撤去せよと訴えてきた私たちにこそ大義があると思う。これ以上犠牲者を増やさないよう、県民の命を守るためにも共に頑張ろう」と呼びかけた。(名嘉一心)