【うるま】うるま市の川崎小学校で7日に開かれた平和集会で、事故当時川崎小中学校の中学1年生だった佐々木末子さん(75)が体験を話した。人生の中でもとても良い時期だったという中学時代、米軍機墜落事故が「静けさを破った」と振り返った。
廊下の柱にもたれかかり、友達とおしゃべりしていたところ、火花を散らした米軍機が向かってきた。「きれいな花火だね」と話をしていると急にぐらっと機体が傾いた。その場は一変し「飛行機が落ちるぞ」とバラバラに逃げた。ドーンと音が聞こえ、背中に熱さを感じた。「振り返ると黒い煙が天まで昇っていた」
佐々木さんは「大人になるまで恐ろしくてしゃべれなかった」と言う。自身は長らく体験を封じ込めてきたが、児童らが事故を調査し語ってくれる姿に「とてもうれしい」と感じている。「平和とは何か」と児童に問いかけ「自由に語り合えることはすばらしい。自分が嫌なことは人にはしないのが大事だ」と思いを伝えた。
(金盛文香)
米軍機墜落事故
川崎米軍機墜落から62年 川崎小で平和集会
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