年越しは沖縄そばで―。2023年も残すところあとわずか。「県民食」の沖縄そばが出荷のピークを迎えている。糸満市西崎にあるサン食品の工場では29日、専門店向けに出荷する麺を作業員がゆでて油をまぶす作業などに追われた。
麺をほぐして計量する作業を担当している志良堂陽子さん(51)は「手作業でほぐした麺はおいしいと言われる。麺がくっつかないように食べやすくし、買う人の気持ちになって丁寧に作業したい」と話した。
同社によると、大みそかに向けて製造出荷する量は1日約10万食分に上る。
原料費高騰の中、麺は、家庭向けの価格を据え置いた一方、土産用など値上げせざるを得ない商品もあった。一方、コロナ後、出店でそばを売りたいという相談が増えたという。
(文・慶田城七瀬、写真・大城直也)