4こま漫画「がじゅまるファミリー」が20年の節目を迎える。スタートは2004年1月1日。作者のももココロさん(54)は「気が付いたら20年。あっという間だった」と振り返りつつ「沖縄の面白いことを発掘していきたい」と、4こま漫画への熱い思いは連載当初から変わらない。
ストーリーを生み出す源泉は、新聞記事と、新聞から得たヒントを書き記すオリジナルの「アイデアノート」にある。冊数は150冊余に上る。それとは別に、漫画をスクラップしその日あった出来事を日記のように書く「スクラップノート」は4半期ごとに1冊としていて計80冊に達した。
ストーリーを書く中で難しいのは4こま目の話の落とし方。「いつも苦しいです。でもアイデアが決まった時が一番楽しい」と話し、その時は筆が踊るほど進むという。
心掛けているのは「優しい気持ちになる内容」だ。暗いニュースもある中、4こま漫画だけでも温かい気持ちになるよう気遣う。
回数は6千回を超え、年明けには「がじゅまるファミリー9巻」の出版を控える。4こま漫画を通し、沖縄の肝心(ちむぐくる)を伝える思いは20年前と変わらない。 (知花亜美)