石川県の死者57人に 被災地で安否確認続く 能登半島地震(3日午前9時現在)


石川県の死者57人に 被災地で安否確認続く 能登半島地震(3日午前9時現在) 津波の被害を受けたとみられる石川県能登町の白丸地区=2日午後1時36分(共同通信社ヘリから)
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 石川県能登地方を震源とし同県志賀町で震度7を観測した能登半島地震は3日、発生から3日目となった。同県内では57人の死亡を確認。被災地で多数の建物が倒壊し生き埋めの情報があるものの、道路が寸断され救助活動は難航している。被害の全容は見えず、各自治体は住民の安否確認を続行。4日にかけ断続的に雨が降るとして、気象庁は土砂災害に警戒を呼びかけている。

 県などによると、道路が損傷している場所が多く、輪島市や穴水町などで孤立地区がある。各自治体は十分な支援物資の供給を政府に求めている。自衛隊ヘリコプターを活用した物資と人員の搬送などが進む見込み。

 珠洲市の泉谷満寿裕市長が「壊滅的な被害だ」と発言するなど、全壊やほぼ全壊と言えるような住宅が多数に上るという。珠洲市や能登町の沿岸部では津波でも住宅が被害に遭ったとみられ、人的被害がさらに膨らむ可能性がある。3日未明に珠洲市で震度5強を観測するなど、能登地方では断続的に地震が続いた。

 政府は3日午前、非常災害対策本部会議を官邸で開催。被災者支援に全力を挙げる方針を確認する見通しだ。(共同通信)