遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さん=写真=は9日、県庁で記者会見を開き、10日から県庁前でハンガーストライキを行うことを表明した。沖縄戦戦没者の遺骨が混じる南部の土砂を名護市辺野古の基地建設に使う計画の撤回を防衛局と県に求める。
防衛局はこれまでの撤回要請に対し、「工事の実施段階で受注業者が決める」と責任をあいまいにしてきた。
代執行による着工が迫る中、具志堅さんが着目するのは、仲井真弘多知事(当時)が2013年12月に埋め立て申請を承認した際に付けた「留意事項」だ。その中に、実施設計の事前協議を行うことや、土砂採取場所を変更する場合は知事の承認を受けることが書かれている。
具志堅さんはこれらの規定を使って、土砂採取地から南部を外すよう国に迫り、撤回させる「県の覚悟」を特に訴えている。具志堅さんは「代執行によって国に主導権が移って、ウチナーンチュは基地建設を止めることができなくなったという声を一部で聞くが、そうではないよということを県民にも示していきたい」と語った。(南彰)
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ガマフヤー具志堅さん、きょうからハンスト 辺野古「南部土砂」の撤回求め
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南 彰