「戦争のための基地は要らない」 大浦湾側着工 辺野古の新基地建設に市民ら抗議


「戦争のための基地は要らない」 大浦湾側着工 辺野古の新基地建設に市民ら抗議 名護市辺野古の新基地建設工事に抗議するために座り込む市民らを持ち上げて排除する警察官ら=11日午前9時10分ごろ、名護市の米軍キャンプ・シュワブ前
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 【辺野古新基地建設問題取材班】沖縄県の米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、大浦湾の埋め立て工事着手から一夜が明けた11日、ヘリ基地反対協議会海上行動チームは午前8時40分から同湾北側のK9護岸付近で抗議活動を展開している。カヌー4隻が臨時制限区域を示すフロート(浮具)の内側に入り、海上保安庁の警備艇とにらみ合いを続けている。

K9護岸付近で海上保安庁の警備船とにらみ合いを続ける、辺野古新基地に反対する市民らが乗ったカヌー=11日午前9時55分、名護市の大浦湾

 米軍キャンプ・シュワブのゲート前でも11日午前8時50分ごろから埋め立て工事に抗議する市民ら約50人が座り込みによる抗議活動を展開した。市民らは「戦争のための基地はいらない」「土砂の投入は今すぐやめろ」などと訴えた。

「辺野古新基地建設NO!」のボードを掲げながら抗議の声を上げる人たち=11日午後0時18分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 10日に石材を投入した台船は午前9時20分頃に動き始め、5分ほどかけて船の向きを180度変えた。石材が投入される枠も同時に移動し、現在枠は台船の北側に設置されている。9時45分現在、台船上の重機に動きはない。

 キャンプ・シュワブのゲート前では沖縄県警が同9時5分ごろ、石材や資機材を積んだダンプを基地内に誘導するために座り込む市民らを立たせたり、複数人で抱え上げたりて排除した。同22分から待機していたダンプが次々と基地内へ入っていった。

大浦湾側の埋め立て工事に抗議する市民を排除する警察官ら=11日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前