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普通より快適見つけて ラジオパーソナリティー ジェーン・スーさん 「今できることを臨機応変に」


普通より快適見つけて ラジオパーソナリティー ジェーン・スーさん 「今できることを臨機応変に」 講演するジェーン・スーさん=13日午後、那覇市の琉球新報ホール(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 知花 亜美

 会員制講座「step~自分らしく一歩前へ」(琉球新報社主催)が13日、那覇市泉崎の琉球新報ホールであり、コラムニストでラジオパーソナリティーのジェーン・スーさんが「いまの自分の『ちょうどいい』をみつけよう」をテーマに講演した。約400人が参加した。

 スーさんは自分にとって快適な場所を再定義することを提案した。スーさんが20歳の頃に描いていた未来は「30歳前後で結婚」「子ども2人くらい」「会社員」だったが、現在は真逆の人生を送っているとし「時代の変化と自己受容で『ちょうどいい』になった」と話した。

 価値観の変化とテクノロジーの進化に合わせ、アップデート(更新)する必要性を強調し「『普通』にとらわれていると、自分にとっての『快適』は見つからない」と指摘した。

 「ちょうどいい」の見つけ方として(1)自分を知ること(2)幸せの形を他者に決めさせない(3)生き方、家族の形、働き方などそれぞれ選択肢が複数ある社会にする―などを挙げた。

 見えない将来の心配や変えられない過去はいったん忘れて「今できることを臨機応変にやってみて」と呼びかけた。

 スーさんのポッドキャスト番組のファンで来場した知花優子さん(59)=那覇市=は「新しいことを始めようと考えている。未来は不確定で心配しても始まらないと、エネルギーをもらった」と話した。

 (知花亜美)