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横断幕で「がんばろう石川」 女子ハンド、北国銀行に声援 テラスのジュニア選手が制作


横断幕で「がんばろう石川」 女子ハンド、北国銀行に声援 テラスのジュニア選手が制作 テラスホテルズのジュニアチームの子どもたちと記念撮影するザ・テラスホテルズと北国銀行の選手たち=14日午後、名護市の21世紀の森体育館(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 日本ハンドボールリーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズと北国銀行の試合が14日、名護市の21世紀の森体育館であり、能登半島地震で甚大な被害が出た石川県に本拠地を置く北国銀行の選手に対し、テラスホテルズのジュニアチームが復興を応援する横断幕を手作りし、両チームの選手に声援を送った。

 小学生の「ザ・テラスホテルズ名護ユナイテッド」と中学生の「ザ・テラスホテルズ名護U―15」の計約60人が横断幕を作った。高良政幸監督が北国銀行との試合に合わせ「子どもたちにできることは何か」と考え、制作を提案した。
 子どもたちは縦1・5メートル、横4メートルほどの用紙に、細かく切った色とりどりの折り紙を使い「心は一つ! がんばろう石川県」の応援メッセージを記した。その下には「沖縄から石川の復興を望んでいます」や「みんなの力があれば乗り越えられる」など、一人一人の願いを込めた寄せ書きや折り鶴を貼り付けた。
 横断幕は13日の練習中に1時間ほどかけて仕上げた。折り紙を貼り付けた宮里快青さん(9)は「石川県にもっと頑張ってほしくて書いた」と笑顔を見せた。

 ジュニアチームの子どもたちは試合中、両チームの応援グッズを持ちながら観戦し、北国銀行の選手がゴールを決めるとバルーンをたたいて声援を送った。試合後、宮里志庵さん(12)は「どっちも強かった。石川県のためにもっと強くなって頑張ってほしい」とエールを送った。
 石川県出身の深田彩加選手(北国銀行)は「バルーンを使った応援はすごく力になった。簡単なことではないが、ハンドボールを通して元気や希望を届けることができれば」と感謝した。東俊介監督は会場に多数掲げられた応援メッセージを目にして「涙がにじむほどうれしい。スポーツの持つ力はすごい」と感動した。

 (武井悠)

※高良政幸監督の「高」は旧漢字。