【宮古島】ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会は20日、宮古島市内で記者会見を開き、1月上旬に陸上自衛隊宮古島駐屯地の隊員約20人が公用車を使用して市内の神社を参拝したとして、参拝に抗議する声明を発表した。同駐屯地は琉球新報の取材に対し、担当者が不在とした上で事実関係を確認した上で対応したいと答えた。
連絡会によると、参拝した隊員約20人は制服を着用しており、ほとんどが公用車のマイクロバスで神社に訪れたという。
声明文では、防衛省が1974年の事務次官通達で、宗教の礼拝所を部隊で参拝したり、隊員に参加を強制したりするのを禁じていることに触れ「自衛隊員が通達を破り、禁止事項をあえて犯すことは、文民統制を壊すことである」と抗議した。
陸自隊員の参拝を巡っては、9日に小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)ら数十人が時間休を取得して公用車で東京都の靖国神社を参拝したことが明らかになっており、通達違反になる可能性が指摘されている。
(友寄開)