2022年10月のうるま市議選で最下位当選した天願浩也氏(31)が、当選を無効とする県選挙管理委員会の裁決の取り消しを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(渡辺恵理子裁判長)は天願氏の上告を退ける決定をした。17日付。請求を棄却した福岡高裁那覇支部判決が確定した。天願氏の当選が無効となり、次点で落選していた伊礼正氏(70)が当選することになる。
うるま市選挙管理委員会は23日、市役所に天願氏の当選無効の告示を掲示した。市選管は29日に選挙会を開き、次点で落選していた伊礼氏の被選挙権を確認した上で、伊礼氏を当選人と決定する。
22年10月のうるま市議選で伊礼氏は2票差で落選。伊礼氏はうるま市選挙管理委員会に当選効力に関して異議を申し立てたが棄却された。伊礼氏は県選管に審査を申し立て、県選管が票を再集計した。結果、伊礼氏の票が上回り、県選管は天願氏の当選を無効と裁決した。天願氏は県選管の裁決取り消しを求めて高裁に提訴したが、23年8月に請求が棄却された。
(金盛文香、金良孝矢)