沖縄防衛局が本島北部の米軍北部訓練場跡地で手榴弾(しゅりゅうだん)らしきものを紛失した問題で、沖縄県の生態系保全事業の一部が中断していることが25日、明らかになった。国有林である訓練場跡地を沖縄森林管理署が入林制限しているためだという。
県は本島北部地域の生態系保全のため、国有林を含む森林域でネコや外来種のマングースを捕獲するわなを設置している。ネコのかごわなは、捕獲状況の確認のため毎日確認していたが、森林管理署から15日に立ち入り制限の連絡を受け、17日から入林を止めた。
事業を所管する自然保護課は「制限が長引けば希少種の保全対策に影響が出るのでは」と懸念する。
森林管理署によると、いつ制限を解除するかは検討中。
(慶田城七瀬)