うるま市石川陸自訓練場計画 県は今後の対応検討へ 防衛局が説明「地元の理解不可欠」


うるま市石川陸自訓練場計画 県は今後の対応検討へ 防衛局が説明「地元の理解不可欠」 うるま市石川のゴルフ場跡地で計画されている陸上自衛隊の訓練場新設について、県への説明を終えて出て行く沖縄防衛局の濱元勉企画部次長(中央)ら=15日、那覇市の沖縄県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 沖縄防衛局は15日、うるま市石川のゴルフ場跡地で計画している陸上自衛隊の訓練場新設について、那覇市の沖縄県庁を訪れ県と県教育庁の担当者に説明した。県によると、県側が関係自治体や地元住民に対して丁寧な説明をするよう求め、防衛局側も「地元の理解と協力が必要不可欠なので、丁寧に説明していく」などと話したという。県は玉城デニー知事ら三役に説明内容を報告し、今後の対応を検討する。
 説明に訪れたのは沖縄防衛局の濱元勉企画部次長ら2人。県側は知事公室の古堅圭一基地対策統括監や長嶺元裕基地対策課長らと、予定地に近接する県立石川青少年の家を所管する県教育庁生涯学習振興課の担当者が説明を受けた。
 今後、2024年度に用地取得、25年度に調査・設計、26年度に工事をするというスケジュールが示された。
 夜間訓練が計画されていることから騒音や夜間の照明について教育庁側から質問があり、石川岳からの景観が損なわれないかの懸念も伝えられたという。防衛局は、夜間訓練を実施する際には青少年の家を含め周辺の住民に前もって時間や内容を通知することや、照明は設置する計画はないと回答があった。景観については「今後検討する」と回答があった。
 11日に行われた住民説明会では、訓練では実弾や空砲、照明・発煙筒などは使わず、夜間の訓練では大きな音や振動、光は出さないこと、ヘリコプターは緊急時などを除き飛行しないことなどが説明された。
(沖田有吾)