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豊見城の小4男子自死、市が和解金を提案 高裁勧告受け議会に議案 沖縄


豊見城の小4男子自死、市が和解金を提案 高裁勧告受け議会に議案 沖縄 豊見城市議会
この記事を書いた人 Avatar photo 岩崎 みどり

 【豊見城】2015年10月に豊見城市で小学4年の男子児童=当時(9)=がいじめにより自死したとして、児童の両親が市などを相手に損害賠償を求めた控訴審で、福岡高裁那覇支部により和解勧告があり、豊見城市が受け入れに向けて調整していることが28日までに分かった。和解は、市が児童両親側に和解金として130万円を支払うという内容。市は市議会の同意を得るため、開会中の2月定例会に和解の議案を提出した。

 市によると、和解金の他に(1)市が両親側に対し、児童が学校のいじめアンケートの回答で求めていたと考えられる個別対応が行われなかったことについて謝罪する(2)市は新第三者委員会による調査報告書を真摯(しんし)に受け止め、いじめ防止対策の強化を推進する―などの内容になっている。

 この問題は18年に、亡くなった児童の両親が学校側がいじめに対し適切な対応をしなかったとして、市などを相手に損害賠償を求めて提訴。自死について市側の責任を否定した一審判決を不服として、両親側が控訴していた。
 (岩崎みどり)