コロナ禍越え、笑顔の門出 琉大1616人が卒業式 入学式が中止、講義は遠隔の学年 沖縄


コロナ禍越え、笑顔の門出 琉大1616人が卒業式 入学式が中止、講義は遠隔の学年 沖縄 西田睦学長(左)から卒業証書を受け取る卒業生=19日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟
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 琉球大学は19日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で卒業式・大学院修了式を開いた。学部生1361人、大学院生255人の計1616人が卒業した。小雨が降っていたが、式が始まる頃には晴れ間がのぞき、卒業生は家族らが見守る中、笑顔で門出を迎えた。

 卒業生らは新型コロナウイルスの影響で入学式が中止となった学年。2021年に1年遅れの入学式を開いた。西田睦学長は式辞でそのことに触れ、「厳しい影響を受けた皆さんが工夫と努力を重ねて今日の日を迎えられたことをうれしく思う」と述べた。さらに「仲間と論じ合うことの大切さは、皆さんが一番よく知っているのではないか。自信を持って、社会の期待に応えてくれることを心から願う」と激励した。

 卒業生を代表して答辞を述べた、工学部工学科電気システム工学コースの具志堅太成さんは「入学当初から講義の大半が遠隔に変更された。友人と協力して乗り越えることで、主体性を持って学び続けることの重要性とその困難さを自覚することができた」と学生生活を振り返った。
(嘉数陽)