沖縄近海の汚染、船舶から油排出など23年19件を確認、離島での発生過半数 11管発表


沖縄近海の汚染、船舶から油排出など23年19件を確認、離島での発生過半数 11管発表 第11管区海上保安本部が入る那覇港湾合同庁舎=那覇市港町
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 第11管区海上保安本部は20日までに、2023年に沖縄近海で確認された海洋汚染は19件(前年比3件減)だったと発表した。油による汚染が14件、廃棄物による汚染が5件だった。全国では397件と前年から71件減っている。

 11管によると、油汚染14件のうち、船舶からの排出が9件、5件は原因不明だった。排出原因は燃料搭載時のバルブ操作ミスなど作業中の取り扱い不注意が6件、配管の腐食や故障による排出が3件。廃棄物による汚染は5件で、うち3件が一般市民、2件は漁業関係者によるものだった。釣った魚のアラを岸から海面に投げ込むなど、故意の投棄だった。

 発生部署別では、19件のうち6件が石垣海上保安部管内、5件が宮古島海上保安部管内と、離島での発生が過半数だった。23年の19件は過去5年で最も少なかった。 

(西田悠)