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市民「ミサイル反対」の声上げる 新連隊の発足に150人が抗議集会 勝連分屯地 沖縄


市民「ミサイル反対」の声上げる 新連隊の発足に150人が抗議集会 勝連分屯地 沖縄 陸上自衛隊第二特科団の隊員(右端)に抗議文を手渡すミサイル配備から命を守るうるま市民の会の照屋寛之共同代表(左手前)=30日、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地へ向かう道路
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【うるま】うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地で第7地対艦ミサイル連隊新編の記念式典が行われた30日、ミサイル配備から命を守るうるま市民の会は、同分屯地に向かう道路前でミサイル配備と部隊の創設に反対する市民集会を開催した。集会には約150人の市民らが参加した。またミサイル撤去と外交による平和実現を求める抗議文の手交も同所で行われ「ミサイル反対」との声が上がる中、抗議文が手渡された。

 同日午前8時15分ごろ、同会の市民らは警備用に設置されたゲートの前に集まった。自衛隊関係者らが乗っているとみられる車が勝連分屯地に入るのを防ぐため市民が座り込み、県警が市民らを排除するなど一時騒然となった。

 うるま市出身で現在は県外に住む女性(73)は「この場所で式典をやるのが間違いだ。座り込みで排除されているときは怒りで涙がでた」と悔しさをにじませた。

 抗議文はミサイル部隊の配備が国際関係の緊張をもたらしていることや、部隊の配備について住民説明会が行われていないことなどを訴えた。抗議文の宛先は木原稔防衛相と井藤庸平第7地対艦ミサイル連隊長。

 同会の照屋寛之共同代表は「県民の命を守れ」と述べ、陸上自衛隊第二特科団の隊員に抗議文を手渡した。隊員は「上司や宛先に申し伝える」と返答しゲート内に戻った。

 地元のうるま市勝連地区に住む伊保義雄さん(72)は「ミサイル部隊は攻撃するために配備するという印象を受ける。またターゲットにもなるだろう」と不安な心境を明かした。

(福田修平)