陸自ミサイル発射機公開 勝連分屯地 連隊発足で式典


陸自ミサイル発射機公開 勝連分屯地 連隊発足で式典 12式地対艦ミサイル発射機の前に並ぶ自衛隊員ら=30日、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地
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 防衛省は30日、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地で、第7地対艦ミサイル連隊の発足を記念した式典を開いた。地対艦ミサイル部隊が本島に配備されるのは初。12式地対艦ミサイル発射機が公開された。同連隊は島しょ部への侵攻を洋上で阻止する役割を持つ。

12式地対艦ミサイル発射機=30日、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地

 式典では鬼木誠防衛副大臣が井藤庸平連隊長に連隊旗を授与した。鬼木副大臣は「第7地対艦ミサイル連隊は南西地域の防衛体制の中核を担う。わが国の抑止力、対処力を一層強化するものだ」と訓示した。

 第7地対艦ミサイル連隊は21日に発足した。勝連分屯地には、部隊の指揮統制を担う「連隊本部」と「本部管理中隊」も置かれる。第7地対艦ミサイル連隊の発足前まで約90人だった勝連分屯地の定員は、約290人に増えた。陸自は発射機の数を公表していない。

第7地対艦ミサイル連隊の発足に合わせ造られた新庁舎=30日、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地

 来賓の中村正人うるま市長のほか、島尻安伊子衆院議員、西銘恒三郎衆院議員、国場幸之助衆院議員らも出席した。

 中村市長は「厳しい局面も想定されるが、引き続き国の平和と国民の生命財産を守るため職務に専念してほしい」と述べた。式典前に行われた儀仗(ぎじょう)は、勝連分屯地のゲート前で市民らが抗議活動をしたことで、鬼木副大臣らの到着が遅れ、開始が約25分後にずれ込んだ。

(石井恵理菜)