有料

高校生活、期待に胸膨らませ 沖縄市の山崎さん 地元の学校で友らと学び、喜び実感 県共生社会条例10年


高校生活、期待に胸膨らませ 沖縄市の山崎さん 地元の学校で友らと学び、喜び実感 県共生社会条例10年 高校生活を楽しみにパレードする山崎陽太さん=1日午後、那覇市の国際通り
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

 「わくわくどきどきしている」。高校生活への期待に胸を膨らませ、沖縄市の山崎陽太(ひなた)さん(15)はパレードに車いすで参加した。

 希望して地元の幼稚園、小中学校に通った。「共生社会条例があって地域に溶け込めた」。ヘルパーと通学し、校内でも介助を受けた。

 たくさんの友達ができたのが何よりうれしい。修学旅行は関西へ。グループ行動で京都の清水寺を訪ねたのが一番の思い出だ。級友らがバスに乗るのを助けてくれた。「壁がなかった」。毎日の友達とのおしゃべりが楽しかった。

 美術部では、鉛筆を指先にはめる道具を先生が用意してくれた。進学の相談にも乗ってもらった。嘉手納高校への入学を控える。「福祉の勉強をしたい」。障がいの有無にかかわらず共に学ぶインクルーシブ教育を推進する人になりたい。

(宮沢之祐)