「わくわくどきどきしている」。高校生活への期待に胸を膨らませ、沖縄市の山崎陽太(ひなた)さん(15)はパレードに車いすで参加した。
希望して地元の幼稚園、小中学校に通った。「共生社会条例があって地域に溶け込めた」。ヘルパーと通学し、校内でも介助を受けた。
たくさんの友達ができたのが何よりうれしい。修学旅行は関西へ。グループ行動で京都の清水寺を訪ねたのが一番の思い出だ。級友らがバスに乗るのを助けてくれた。「壁がなかった」。毎日の友達とのおしゃべりが楽しかった。
美術部では、鉛筆を指先にはめる道具を先生が用意してくれた。進学の相談にも乗ってもらった。嘉手納高校への入学を控える。「福祉の勉強をしたい」。障がいの有無にかかわらず共に学ぶインクルーシブ教育を推進する人になりたい。
(宮沢之祐)