お供えを囲み、祈りをささげ…玉御殿で「公事清明」 沖縄・伊是名


お供えを囲み、祈りをささげ…玉御殿で「公事清明」 沖縄・伊是名 伝統的な供物を並べ、厳かな雰囲気の中で執り行われた「公事清明」=3日、伊是名村玉御殿
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 4日は二十四節気のひとつ「清明」。今年の清明祭(シーミー)は4日から18日ごろにあたる。祖先をうやまう伝統行事で、親族が墓前に集まってお供えを囲み、祈りをささげる光景が県内各地で見られそうだ。

 伊是名村ではひと足早い清明祭が3日にあった。国指定重要文化財の玉御殿(たまうどぅん)で王家の墓参の儀式「公事清明」が執り行われた。王家の親族である四殿内(ゆとぅぬち)の子孫や村関係者、多くの村民が訪れた。玉御殿は琉球王家第二尚氏初代・尚円王の父・尚稷(しょうしょく)らの墓所として1688年に整えられた。

 古文書に従い、儀式が進められ、尚円王の親族を供養した。当初10時に開始する予定が、津波警報発表の影響で午後1時に変更になった。
 伊是名村に今年、新規採用された役場職員の上間聖士さんは「離島を希望してきた。伊是名は住みやすくてイベントも多く新生活を楽しみにしている」と意気込みを話した。

(比嘉陽子通信員)