「思い出の場所に行こう」 82歳男性が名護の山中で遭難 登山シーズン前に署は注意呼びかけ 沖縄 


「思い出の場所に行こう」 82歳男性が名護の山中で遭難 登山シーズン前に署は注意呼びかけ 沖縄  沖縄本島北部の山(資料)
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 11日午後8時35分ごろ、同日昼過ぎに名護市為又の山に入った同市の男性(82)の家族から「(男性が)戻ってこない」と通報があった。男性は12日朝に自力で下山し、けがはなかった。登山シーズンを前に、名護署は登山者に入念な準備の上で入山するよう呼びかけている。

 署によると、男性は友人男性=60代=と「思い出の場所に行こう」と入山した。山は低山ながら草木が生い茂っており、2人は途中で道に迷ったという。その後二手に分かれることになり、友人男性は下山できたが、男性は山を歩き回るのに危険を感じ、持っていたレインコートを着て山中で一晩過ごしたという。男性は軽装で、携帯電話は持っていなかったという。

 署と名護市消防本部は50人以上を動員し、男性の捜索に当たった。