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「笑顔で過ごせる社会を」 歌三線奏者・桑江さん、平和への思い語る 県民大集会


「笑顔で過ごせる社会を」 歌三線奏者・桑江さん、平和への思い語る 県民大集会 若者代表であいさつと歌を披露した桑江優稀乃さん(左)=14日午前、名護市瀬嵩(又吉康秀撮影)
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 歌三線奏者で、平和をテーマにしたトークライブなどをする桑江優稀乃さん(27)=那覇市=は、若者代表としてスピーチした。うるま市石川の陸自訓練場整備計画を防衛省が断念したことに触れ「老若男女が暮らしを守るために一致団結したことが、計画の断念につながった。これから声をあげる上で前向きになれた」と力強く語った。

若者代表あいさつで登壇する桑江優稀乃さん=14日午前、名護市瀬嵩(又吉康秀撮影)

 昨年、早稲田大学の学生と米国、中国、韓国、タイなどの学生が沖縄に集い、平和祈念資料館やひめゆりの塔などを訪れた平和学習プログラムに桑江さんも参加した。歌三線を披露して交流し、平和学習に参加した外国人学生と友人になった。政府間の関係とは別に、個人間で交流する大切さを感じたという。

 名護市辺野古で新基地建設への抗議を続ける島袋文子さんから「子どもや孫に同じ思いをさせない」との思いを聞いた経験も話し、「子どもたちが笑顔で過ごせる社会を引き継いでいきたい」と明るく語った。

(狩俣悠喜)