小児夜間救急の制限を継続 那覇市立病院 連休中は臨時の体制 医師不足解消せず 沖縄


小児夜間救急の制限を継続 那覇市立病院 連休中は臨時の体制 医師不足解消せず 沖縄 那覇市立病院(資料写真)
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 那覇市立病院の外間浩院長らは25日に同病院で会見を開き、医師不足が解消しないため、小児夜間救急の一部休止を継続すると発表した。同院は3月2日から、午前0~8時半まで小児科の診療業務を休止しており、5月の大型連休以後に通常体制に戻すことを目標としていた。

 ただ、大型連休中は休診する医療機関が多いため、臨時の小児科救急体制をとる。5月3日午前8時半から6日までは終日受け入れ、7日は通常診療までの午前0~8時半は対応するという。

 同院の小児科医は16人。夜間対応には12人必要だが現時点で9人しか確保できないため、24時間体制のシフトが組めないという。医師不足を解消するべく3月以降に医師2人が入局したが、体調不良や研修中という。

 外間院長は「このような状況が続き大変心苦しく申し訳ないが、ご理解いただきたい」と述べた。同院に協力する県立南部医療センター・こども医療センターの負担も増しているという。そのため、子どもの急な発熱時は市販薬の活用や、地域の小児科クリニックを日中に受診することを呼びかけた。

 (嘉陽拓也)