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「再び沖縄を戦場にするな」 護岸着工から7年 辺野古で海上大行動 ヘリ基地反対協


「再び沖縄を戦場にするな」 護岸着工から7年 辺野古で海上大行動 ヘリ基地反対協 護岸造成工事が進むK5~K7護岸付近で、辺野古新基地建設に強く抗議する市民ら=25日午前9時32分、名護市
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設の護岸着工から7年となった25日、ヘリ基地反対協議会・海上行動チームは、護岸造成工事が進められる辺野古崎のK5、6、7護岸付近で「辺野古・大浦湾海上大行動」を実施した。市民約45人がカヌーや抗議船に乗船し、工事の即時中止を訴えた。

 午前9時半ごろ、護岸周辺の海上に集結した市民らは「代執行は許さないぞ」「再び沖縄を戦場にするな」などとシュプレヒコールを上げ、新基地建設に抗議した。

 抗議に参加したヘリ基地反対協の中原貴久子さん(64)は、7年前の着工を「耳を疑うほどの衝撃だった」と振り返り「工事を止めたいという思いは変わらない。美しい海を守りたいという気持ちは強くなるばかりだ」と話した。

 約9年前から海上抗議行動に参加している木佐美祥治さん(75)は「毎日のように(工事を)見せられているのはつらい。工事がここまで進んでいることは悔しいが、嘆いている場合じゃない」と前を向いた。

 ヘリ基地反対協は同日、新基地建設について「環境倫理の上でも、科学的に見ても極端に誤った判断だ」と指摘し「辺野古新基地建設が止まるその日まで闘う」とする抗議声明を発表した。
 (金城大樹)