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【一問一答】沖縄県教育長「形式的になっていた」 校則イエローカード見直しへ


【一問一答】沖縄県教育長「形式的になっていた」 校則イエローカード見直しへ イエローカード制度について「廃止も含めて検討する」と明らかにした半嶺満教育長=4月30日、県教育庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

第三者再調査委員会が調査報告書で提言する見解について、半嶺満県教育長との一問一答は次の通り。

―報告書を読んでの受け止めは。

「当該生徒が置かれていた状況がより明らかとなった。心情を想像すると断腸の思い。県教育委員会、学校の対応への具体的な指摘や再発防止の提言は、全ての教育活動は児童生徒の人格的尊厳に配慮し実践しないといけないと再認識させられた。真摯(しんし)に受け止め、改善に取り組む。教育委員会で内容を整理、検討中だ。近日中に取りまとめ、方向を示したい」

―校則の見直しについての通知は。

「学校に対して見直すべきものは見直すようにと通知している。校則は集団生活でルールを定めて守る目的があるが、子どもたちが納得して主体的に取り組むものでなければ、実効性のあるものにはならない。子どもたちや保護者の意見を踏まえ、学校の実態に即して変えていく事が必要だ」

―イエローカード制度の必要性は。

「元々、子どもたちに説明しながら段階的に指導していくという趣旨で行われていたと理解している。それが形式的になり、指導が目的となってしまった部分がある。そもそも在り方自体、学校の状況にそぐわない部分が出ている。それを踏まえて見直してもらいたい。提言では制度の廃止を求めている。それを含めてどうしていくか検討する」

―コザ高校に何らかの対応を指示したか。

「指摘や提言を踏まえ、学校として対応を検討するように校長に伝えている」

(聞き手・外間愛也、高橋夏帆)