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私服OK、メーク、ピアスも…おしゃれ自由に 期間限定、生徒発案で校則を緩和 沖縄・球陽高校 


私服OK、メーク、ピアスも…おしゃれ自由に 期間限定、生徒発案で校則を緩和 沖縄・球陽高校  校則を緩和し、思い思いの服装で投稿する球陽高校の生徒たち=20日、沖縄市
この記事を書いた人 Avatar photo 福田 修平

 沖縄市の球陽高校は20日、生徒の発案で、制服や見た目に関する校則を期間限定で大幅に緩める取り組みを始めた。

 初日となる20日の朝は、通常通り制服で登校する生徒のほか、私服やジャージー、メークやピアスを付けて登校する生徒も見られた。生徒らからは「私服で来たが制服の人も多くて少し焦った」「おしゃれもできるし、自由に制服を着られるので楽だった」との声が上がった。3月21日まで。

 球陽高校では生徒が課題を見つけ探求する「国際探求」の授業がある。その中で、校則とメークについてそれぞれ考えるグループが合同で提案したという。

 同校の校則ではネクタイ着用や上着の着方などにも基準を設けている。生徒らは、校内アンケートや制服のない学校の生徒らとの交流などを通し、校則について探求してきた。教員と対話も重ね、実験的緩和に至ったという。

 2年の仲本新さんは「制服で登校している人も多かった。将来は校則自体を変えたい」と意気込んだ。

 県内の全日制の公立高校では、真和志高校が制服の指定をしていない。同校では1998年に単位制の導入と共に制服を廃止した。

 田名裕治校長は「卒業式などではこれまで通りの校則に戻す決まりもある。これらの約束を果たせるのかを見ていきたい」と生徒らに期待した。 

(福田修平)