豊見城市の豊見城中学校(川上一校長)は今年4月から、家族や知人から譲り受けた制服を使用する場合に必要だった学校への使用申請書の提出を廃止した。丈が短くなったスカートなど、いわゆる「変形・改造制服」を排除する目的でできた校則とみられる。「なぜその改造が認められないのか、理解してもらうことが必要」として、申請自体に意味はないと判断した。同校はその他にも、白色に限定していた下着の色や、男女別の制服規定などの校則も見直した。
校則で、譲り受けた制服の使用申請を求める学校は県内に複数ある。
同校では譲り受けた制服と申請書を学校に提出し、学校の許可を受けたら申請書に押印を受け、制服店に申請書を提示してから寸法を直し、使用することになっていた。前年度までに生徒指導委員会や職員会議などで話し合い、4月から廃止した。
同校は今年4月に入学した1年生から、制服やジャージーのネーム刺しゅうも廃止した。新崎峰子教頭は「個人情報保護の観点から廃止が決まった」と説明。校内では、取り外し可能な名札を着用している。ネーム刺しゅうの廃止については、刺しゅうを外したり縫い直したりするのにお金がかかるため、保護者からも好評という。 新崎教頭は「刺しゅう廃止については、保護者からも要望を受けていた。生徒が安心して学校生活を送れる校則が望ましい」と話した。
校則については、県内公立中学の91%が見直し・検討を進めている。
(嘉数陽)
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