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キングス「圧勝でCS連覇を」 ブースター8700人、会場揺らす 沖縄


キングス「圧勝でCS連覇を」 ブースター8700人、会場揺らす 沖縄 決勝進出を決めた選手に声援を送るキングスブースター=21日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)
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 【沖縄】プロバスケットボールBリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)準決勝第3戦が21日、沖縄アリーナで開催され、過去最多の8712人が会場で観戦した。試合終了のホイッスルが琉球ゴールデンキングスの勝利を告げると、歓喜の声が会場にとどろき、対戦相手の千葉ジェッツとキングスの両選手の健闘をたたえる拍手が送られた。

 準決勝は1勝1敗で最終戦までもつれ込んだ。両チームとも負ければシーズン終了で、試合前はファンも緊張と興奮が入り交じった表情。開始から約2分後、キングスのアレン・ダーラム選手がゴール下でファウルをもらいながらチーム初得点を決めると、緊張でため込んだ気持ちが破裂したような歓声が上がった。

 その後は牧隼利選手が連続3点弾を沈めるなど、キングスがリードする展開。ジャック・クーリー選手らのゴール下を中心とした堅実なディフェンスと、精度の高いアウトサイドのシュートで点差を広げていった。

 10点リードで迎えた最終第4クオーター。会場からはワンプレーごとに会場を揺らすほどの声援が送られた。大差で逆転される可能性がなくなると、最後のオフェンスタイムはキングスの選手もプレーを止め、ジェッツの選手と健闘をたたえ合った。勝利へのカウントダウンが進むにつれて歓喜の声は大きくなり、試合終了のホイッスルが鳴ると、この日一番の歓声が沸き上がった。

 那覇市から応援に駆けつけた與那嶺智美さんは「喜びで何も言えない、泣きそう。雨でびしょぬれになりながら来たけど会場の熱気で乾いた」と喜びを表現し、「沖縄から決勝戦がある横浜に送り出せることが本当にうれしい。CS決勝戦は圧勝で連覇してほしい」と期待を込めた。 

(福田修平)