【名護】名護市の国立療養所沖縄愛楽園で、看護師15人の2006~22年度の給与の一部が未払いだったことが28日までに分かった。未払いの総額は約1400万円。最高で約250万円が未払いの看護師もいた。園の担当者は未払い分について「早い段階で個人に振り込みたい」と話した。未払い分の着服など不正行為はないという。
園によると、年齢や経験年数などで給与を決める賃金表の「号俸」の適用を初任給の段階で誤り、誤った計算のまま本来よりも低い給与を支払い続けていた。16年度の国の監査で未払いの指摘を受けたが、担当者の知識不足や人材不足で引き継ぎが不十分のまま是正されず、21年度の監査で再び指摘を受けた。
園は今月、看護師との個人面談で未払いであることを説明した。
園の担当者は今後の対策について「職員の教育徹底と幹部職員のチェック体制強化を図る」と語った。過去に同様の事例があったかについては「調べきっていない」とした。
(武井悠)