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「勇気をありがとう」熱戦に緊張、ため息、拍手…キングスファン、最後まで声援 ライカムでPV


「勇気をありがとう」熱戦に緊張、ため息、拍手…キングスファン、最後まで声援 ライカムでPV 祈るような表情で試合を見つめるキングスのファンら=28日、北中城村のイオンモール沖縄ライカム
この記事を書いた人 Avatar photo 福田 修平

 北中城村のイオンモール沖縄ライカムで28日、Bリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝第3戦のパブリックビューイングが開かれ、約350人のファンが琉球ゴールデンキングスの勇姿を見届けた。試合終了のホイッスルが広島ドラゴンフライズの勝利を告げると、集まったファンからは、キングスの健闘をたたえる拍手が鳴り響いた。

 平日にもかかわらず、キングスの連覇を見届けようと、国籍を問わず、多くのファンがライカムに駆けつけた。

 両チームの悲願が懸かった今シーズン最終戦、第1クオーター(Q)開始後、キングスは流れをつかめず、シュートが放たれるたび「これは」と期待の声が上がる。会場内で試合を見守るファンらは当初、控えめに応援していた。しかし、接戦の中で相手守備を避けて後退しながら放つ「ステップバックスリーポイント」を岸本隆一選手が決めると、ファンの声量も一気に上がった。

 しかし広島が着々と得点を重ね、リードを保つ展開に、ミスが重なり負けた第2戦の試合展開が頭をよぎる。第2Q終了間際の広島のシュートがノーゴールの判定になると、ファンからは安堵(あんど)のため息が漏れた。

 後半は広島の堅守の前にキングスは攻めあぐね、残り1分で10点以上の差がついた。ファンは最後まで声援を送り続けたが、願い届かず。キングスは準優勝でシーズンを終えた。

 仕事終わりに駆けつけた永山盛之さんは敗北に悔しさをにじませるも「広島も本当に良いチームだった。B2から上がってきての悲願達成なので、勝利を祝福したい」とたたえた。宜野湾市から来た平良龍紀さんは「選手には来年も沖縄のみんなで応援します、と伝えたい」とエールを送った。

 (福田修平)