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遺骨鑑定の申請ブース、沖縄県が設置「不許可」 6.23全戦没者追悼式 県「追悼式と違う活動、ご遠慮を」


遺骨鑑定の申請ブース、沖縄県が設置「不許可」 6.23全戦没者追悼式 県「追悼式と違う活動、ご遠慮を」 糸満市摩文仁の平和祈念公園(資料写真)
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 6月23日に糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれる沖縄全戦没者追悼式に合わせ、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんが、公園内に遺骨のDNA鑑定の集団申請を受け付けるブース設置の許可を県に申請したところ、不許可とされたことが31日までに分かった。2年連続。県の担当者は「追悼式のために県が使用許可を得ているので、追悼式と違う活動はご遠慮いただきたい」と説明している。

 DNA鑑定は厚生労働省が戦没者遺骨の身元を特定し、遺族へ返還するために2003年から実施。これまで県内では6件が判明した。具志堅さんは「慰霊祭の趣旨に反するものではない。今でも遺骨と出合えない遺族のため、DNA鑑定を呼び掛けるブースが設置できないなんておかしい」と話す。 

(中村万里子)