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北部振興のバトン継ぐ 名護市区、比嘉さん初当選 末松文信さん後継 沖縄県議選


北部振興のバトン継ぐ 名護市区、比嘉さん初当選 末松文信さん後継 沖縄県議選 初当選が決まり末松文信さん(左)と握手を交わす比嘉忍さん=16日午後9時45分、名護市東江の選挙事務所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 名護市区は、現職の末松文信さんの後継として比嘉忍さん(56)が初当選を勝ち取った。当選直後、ほっとした様子を見せつつも、支持者らの前で「これからがスタートだ」と気を引き締めた。41市町村での給食の無償化や、北部基幹病院の整備に全力で取り組むと語った。

 名護市区の自民系候補は、続投を望む末松さんとの間で、一本化が長引き「保守分裂」もささやかれた。最終的に末松氏が勇退を決断し、比嘉さんが後継として立候補した。当選直後、末松さんは比嘉さんに歩み寄り「私の任務も終わった。あとはバトンタッチする」と語り、2人は固く手を握りあった。

 名護市では、米軍普天間飛行場の辺野古移設が争点となってきたが、比嘉さんは交通バスターミナルの整備などの振興策を掲げて支持を広げ、辺野古移設に触れない選挙戦を展開した。