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ベースは「お裾分け」の精神 ハッピーモア市場 宜野湾市


ベースは「お裾分け」の精神 ハッピーモア市場 宜野湾市 農家が育てた安心・安全な農作物を販売するハッピーモア市場のスタッフら=宜野湾市志真志
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 宜野湾市の農産物直売所ハッピーモア市場には、安心・安全の野菜や果物がそろう。「農家の皆さんが家族や親戚のために育てた農作物は品質も良く、心も体も元気にしてくれる」と多和田敬子副社長は語る。地域の農家とつながりを深めながら農作物を仕入れている。家庭菜園で育てた野菜なども受け入れており、「農家も消費者もみんなが喜ぶ市場を目指す」と力を込める。

 根底にあるのは「お裾分け」の精神だ。少ない分量でも収穫した作物を持ってきてもらい、ハッピーモアで販売することで農家の収入につなげる。安心・安全の農作物は消費者の健康にもプラスになり、販売収入を得られれば農家の活性化にもつながる。余った野菜を畑の肥料などにせず、ハッピーモアで販売することでフードロス削減の効果も期待できる。多和田氏は「いい食の循環ができている」と語る。

 現在は約600の農家から農作物を受け入れる。販売する作物は農薬や肥料の有無などを消費者に分かりやすく明示している。多和田氏は「素晴らしい農作物を育てている人たちをこれからも応援したい」と笑顔を見せた。