伊江村の伊江島空港で2022年3月、小型機が訓練中に墜落し、乗っていた機長ら2人が死亡した事故で、運輸安全委員会は27日、滑走路に進入する際、低空飛行のまま修正できずフェンスや空港の傾斜地に衝突した可能性があるとする報告書を公表した。
報告書によると小型機は本島北部を中心に航空機で急患らを搬送するNPO法人「メッシュ・サポート」が運航していた。
低い高度だった理由は滑走路が進入方向から見て上り勾配で、錯覚により滑走路に対する機体の位置を正しく把握できなかったことや、機長が機体の操作に慣れておらずエンジン出力の制御が不安定であったなどの可能性があると指摘した。
低空飛行を修正できなかった理由は、搭乗者が死亡したことや機体の損傷が激しいこと、また同機が飛行記録装置の搭載を義務付けられていない航空機であったことなどから、明らかにすることはできなかった。
(共同通信)