米兵による性的暴行事件の続発を受け、県女性団体連絡協議会(伊良波純子会長)は1日、県庁で会見を開いた。事件の発生後に県に連絡がなかったことについて、伊良波会長は「外務省が米兵の犯罪を隠していたことが残念だ」と語気を強めた。県に事件を伝えなかった経緯の説明、被害者への謝罪や心のケアなどを求める、外務省と防衛省への要請文も発表した。
副会長の久手堅幸子さんは「(事件を)県に伝えず、米軍が対策を打たないことは、政府が犠牲者を出してもいいと思っていることになる」と憤った。小濱まゆみさんは「早く公表していれば、米軍が綱紀粛正をして5月の事件は防げたかもしれない」と怒りをあらわにした。
度重なる米兵や軍属による事件は、米軍基地の存在が原因と指摘して「生命を生み育てる女性として、女性の尊厳が脅かされ続けることに強く抗議する」とする声明も出した。再発防止や基地と軍隊の早期撤去、日米地位協定の抜本的改正などを求めている。
協議会は4日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所を訪れ、抗議と要請をする予定。
(狩俣悠喜)