20年ぶりに刷新された新しい紙幣が3日、お目見えした。那覇市おもろまちの日本銀行那覇支店では同日朝から、厳戒態勢の中で県内各金融機関へ新紙幣を運んだ。
県内の一部の金融機関窓口でも取り扱いが始まり、新札を求める人の姿があった。
沖縄海邦銀行は3日は本店営業部、新都心支店で新紙幣を取り扱った。沖縄時事出版の名幸諄子会長(84)=那覇市=は、自宅近くの支店では取り扱いが始まっておらず、那覇市久茂地の本店まで足を運んだ。混雑もなく、スムーズに新札を手にできたといい「新鮮で気持ちがいい。多くの人が使って経済も活性化してくれたら」と笑顔を見せた。
「記念になるし、自宅で保管したい」と、南城市から訪れたのは、人材派遣会社「L.D.I」(西原町)を経営する矢上頼季代表(40)。偽造防止のために新たに採用された3Dホログラムを指さし、「新しい技術を感じる。電子マネーの普及が進んでも、現金の方がお金の重みがあるような気がする」と話した。
(前森智香子)