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「住民に丁寧な説明を」 ごみ最終処分場の内定うけ 八重瀬町の地元区長 南部広域組合 沖縄


「住民に丁寧な説明を」 ごみ最終処分場の内定うけ 八重瀬町の地元区長 南部広域組合 沖縄 ごみ収集(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 岩切 美穂

【南部】南部広域行政組合が建設予定地を内定した南部6市町の最終処分場は、輪番で次期を担う八重瀬町が町内で候補地選定を進め、組合に推薦した経緯がある。内定した地元からは「住民に丁寧な説明をしてほしい」との声が上がる。

 町などによると、二つの自治会が公民館建設などの振興策を条件に受け入れを要望した。一方、今回内定した新城・具志頭地区は、町独自に選んだ候補地だ。他の2カ所と比べ地権者が少なく用地交渉の期間が短縮できること、概算事業費が安価なことなどが決め手となった。

 町はこれまで、新城・具志頭地区の役員に計画を説明し、区内の道路整備、公民館改修といった振興策も提示している。

 新垣安弘町長らから6月に説明を受けた新城区の座嘉比光雄区長は「悪臭や騒音は出ない工法との説明だった。住宅地から(約430メートルと)離れていて、ダンプの往来が暮らしに影響することもないと思う。役員から反対意見はない」と語る。 その上で、座嘉比区長は「大事なのは区民の意見。住民説明会を踏まえ、臨時総会を開き区民の意見を幅広く聞いた上で、区として最終決定する」と慎重な姿勢を示す。町や組合に対し「住民に丁寧な説明をしてほしい」と求めた。具志頭地区の福島正惟区長は「住民説明会が開かれない段階でのコメントは差し控えたい」と語った。(岩切美穂)