小学生が一時心肺停止も 沖縄で海の事故相次ぐ きょう15日「海の日」 海保、ライフジャケット着用など注意呼びかけ 


小学生が一時心肺停止も 沖縄で海の事故相次ぐ きょう15日「海の日」 海保、ライフジャケット着用など注意呼びかけ 
この記事を書いた人 Avatar photo 西田 悠

 沖縄県内の海岸で14日、遊泳中やシュノーケリング中の水難事故が相次いだ。いずれの事故者もライフジャケットを着用していなかった。15日は多くの人々がマリンレジャーなどを楽しむ「海の日」。第11管区海上保安本部などは水難事故を未然に防ぐ対策を呼びかけている。

 14日午前10時半ごろ、東村の福地川海浜公園付近の海域で「男児1名が溺れた」と消防を介して118番通報があった。中城海上保安部によると、友人やその家族と遊泳中だった小学生の男児(6)=うるま市=が心肺停止の状態で岸に引き上げられ、本島南部の病院にドクターヘリで搬送された。その後、男児の意識は回復したが、肺に水がたまるなどしていることから治療が続いている。中城海上保安部が事故原因などを調べている。

 八重山、宮古島地域でも事故が相次いだ。14日午前11時25分ごろ、石垣市川平のビーチで家族とシュノーケリング中だった50代女性=同市=が一時溺水した。また、同日午後1時35分ごろ、宮古島市の吉野海岸で外国人とみられる女性がシュノーケリング中に溺れ、救助を求めた。八重山署や宮古島海上保安部によると2人はいずれも周囲の目撃者に救助され、けがなどは確認されていない。

 第11管区海上保安本部は海難防止を呼びかける安全情報「ウォーターセーフティーガイド」などで、ライフジャケットの着用や体調管理を徹底すること、監視員などがいる管理された海水浴場で泳ぐこと、保護者は常に子どもから目を離さないことなど、注意を呼びかけている。