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「教え子に頑張る姿見せたい」 ラート日本代表、主将に伊佐さん 4度目の世界選手権 沖縄


「教え子に頑張る姿見せたい」 ラート日本代表、主将に伊佐さん 4度目の世界選手権 沖縄 世界選手権に向け練習に励む伊佐義史さん=18日、中城村民体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 県立総合教育センターで体育と保健体育の研究主事を務める伊佐義史さん(39)が、28日からオランダで開かれるラート競技の世界選手権に、男子日本代表の主将として出場する。4度目の世界選手権出場で初めて主将を務めることとなり「斜転の種目で決勝進出を目指す。教え子たちに頑張る姿を見せ、夢に向かって努力する大切さを伝えたい」と意気込みを語った。

 伊佐さんは琉球大学入学後、体操部に入部したが、恩師に「世界一になりたくないか。大学からでも目指せる競技がある」とラートを紹介され、大学3年から競技を始めた。「技を習得する達成感が楽しかった。体操とつながる部分も多く、なじみやすかった」と、すぐにはまった。

 ラートは直径約2メートルの金属製の輪を平行に2本つないだ器具を使うスポーツで、直転、斜転、跳躍の3種目がある。伊佐さんは輪を斜めに回転させる斜転が得意で、2022年の世界選手権では同種目の決勝に進出して5位入賞し、総合順位も8位だった。

 競技を始めて約20年。気が付けば代表選手の中でも年齢は上の方になり、主将を任された。年齢を重ねる中で体力を維持する大変さも感じるが、経験や効率のいい練習でカバーする。世界選手権では、技の難易度より正確さや姿勢の美しさで勝負をかける。

 ここまで支えてくれた家族や練習を手伝ってくれた先輩・後輩、多忙な中、練習や大会で業務を外すことを認めてくれた同僚や上司に対し、「周りの支援と理解があってここまで競技を続けられている」と感謝の気持ちを忘れない。「大会では前回を上回る成績を取り、恩返しができたら」と目標を掲げた。

 (外間愛也)