「沖縄・琉球弧の声を届ける会」は20日、連続講座「メディアは全ての人権のため、隠された真実を暴け!」の第4回講座を那覇市国場の沖縄大学で開催した。「日米共同作戦の拠点化許すな!―地対艦ミサイル配備、沖縄弾薬庫・陸自訓練場建設」をテーマとしたシンポジウムで、登壇者が沖縄県内各地で進む自衛隊の部隊配備や、市民の抗議行動について報告があった。
「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」の照屋寛之共同代表は、陸上自衛隊勝連分屯地への地対艦ミサイル部隊配備で、中城湾港での関係車両の搬入時には早朝から約150人が座り込んだことを報告した。
「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」の伊波洋正事務局長は、うるま市石川のゴルフ場跡に計画された自衛隊訓練場を断念させた要因を「地元旭区の住民が地域の問題として他の自治会へ働き掛け、保革を超えた運動に広がった」と分析した。
沖縄市池原の陸上自衛隊沖縄訓練場への補給拠点施設建設に反対する「自衛隊の弾薬庫等建設に反対する沖縄市民の会」の諸見里宏美事務局長は、防衛省や市長から市民に説明がないことに「おかしいと市民が言えるかどうか、私たちに問われている」と話した。
メディアからの報告として、琉球新報の小那覇安剛論説委員長は「迫り来る『新しい戦前』にあらがう」と題して米兵少女誘拐事件や慰霊の日報道を紹介。琉球朝日放送の塚崎昇平記者は、「南西シフト」と県民への影響について報告した。
当日の様子は動画収録しオンラインで視聴できる。
(慶田城七瀬)