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「国際映画祭」実行委が正式解散 吉本興業前会長、新イベント構想「主導権は沖縄側へ」


「国際映画祭」実行委が正式解散 吉本興業前会長、新イベント構想「主導権は沖縄側へ」 国際映画祭レッドカーペットのクロージングであいさつする大崎洋映画祭実行委員長=4月21日午後、那覇市のてんぶす広場(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉手苅 友也

 沖縄国際映画祭実行委員会は29日、那覇市のロワジールホテル那覇で定時総会を開き、正式に解散を決定した。

 実行委員長を務めてきた吉本興業前会長の大崎洋氏は会員の前で、来年4月に新たな文化祭的、映画祭的なイベントを開催したいとの構想を伝えた。

 大崎氏は大阪・関西万博が開催される来年4月13日の前週に、新たなイベントを開催したいと伝えた。長続きするイベントにするため、ビジネス化とエンターテインメント界の人材育成を核にして、映画だけでなくSNSやショートドラマを取り込むことや、アイドル、ヒップホップなどのオーディションの構想を話した。

 本紙の取材に応じた大崎氏は、伝統工芸品のオークションなどのほか、プロ・アマ問わず発表の場を設け、アジアの中心になる沖縄のエンタメ産業創出を目指す考えを明らかにした。「沖縄の人たちから意見が出て、盛り上がる仕組みにしていきたい」と述べた。運営の主導権を沖縄側に持たせ、41市町村と密接に連携したいと会員の前で話したという。

 那覇市の担当者からは、人脈とノウハウのある大崎氏との新たなイベントに期待し、支援していきたいという意欲的な意見もあった。実施報告によると、今年の映画祭は4月20日から2日間で約5万5千人が参加した。

 (嘉手苅友也)