【京都で金城実倫】第29回NIE全国大会京都大会(日本新聞協会主催、京都府NIE推進協議会・京都新聞社主管)が1日、京都市のロームシアター京都で開幕した。全国から教員や新聞関係者ら約1200人(主催者発表)が参加し、教育現場での新聞の実践的な活用方法などについて学ぶ。2日まで。
初日は歴史家で国際日本文化研究センター教授の磯田道史さんによる基調講演があった。磯田さんは「刷り物の字が教えた日本」をテーマに、江戸時代では武士や貴族だけでなく庶民も書物に触れ、読み書きをしていたことなどを紹介。身分を超えて読み書きができたことによって、人々の生活向上などにつながったと説明した。
パネル討論では、学芸員や中学校教諭らが登壇し、インターネットによる情報過多で容易に自分の好きな情報が取得できる中、自分とは異なる考えや意見に触れる機会になる新聞の役割などについて議論した。
2日は京都経済センターで府内小中高校、特別支援学校の公開授業や実践発表などがある。