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八重山高郷土芸能部、伝承芸能部門で2位 生年祝い題材に舞踊披露 全国高文祭最終日


八重山高郷土芸能部、伝承芸能部門で2位 生年祝い題材に舞踊披露 全国高文祭最終日 2位相当の文化庁長官賞・優秀賞に輝き、笑顔を見せる八重山高校郷土芸能部の生徒ら=5日、土岐市の土岐市文化プラザ
この記事を書いた人 Avatar photo 高橋 夏帆

 【岐阜で高橋夏帆】第48回全国高校総合文化祭最終日の5日、土岐市の郷土芸能部門で八重山高校郷土芸能部が伝承芸能部門で2位相当の文化庁長官賞・優秀賞に輝いた。同校3年で部長の島仲美來さん(17)は「たくさんの人の思いを背負ってきた。練習の成果が発揮できてうれしい」と喜んだ。

 南風原高校郷土芸能部は同日、地元の伝統行事「津嘉山大綱曳(ひ)き」を題材にした演舞を披露し、3位相当の優良賞に選ばれた。

 八重山高校は4日、石垣島の生年祝いをカニに扮(ふん)して表現した演目「あんぱるぬみだがーま」を披露した。5日の表彰式は、生徒同士で手を握り合い、祈るように発表を待った。優秀賞が決まると歓声を上げ、仲間と抱き合って喜んだ。副部長の日當榮輔さん(18)は「仲間の手が震えているのが分かった。(賞を)みんなで全身全力で喜んだ」と振り返る。

 全国出場が決まった昨年11月の県予選から、メンバーの大半が入れ替わった。部員は一時9人となり、できる演目も限られたという。今年4月、1・2年生19人が加わってからは、多くの舞台に出て場数を踏み、下級生の意見も積極的に吸い上げるなどして作品作りに励んだ。同校は8月末に東京の新国立劇場で開催される優秀校公演に出演する。島仲さんは「残りの期間で課題を修正して東京公演では精いっぱい踊りたい」と意気込んだ。

 囲碁部門は2日間の対局を終え、県勢は団体・個人で健闘したが、入賞には届かなかった。男子個人の首里高校2年の坂下悠太さん(16)は4勝2敗で7位だった。