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首里高・生物部、カタツムリ1300個体を全島で採集、研究 放送部門で活動のユニークさも紹介 全国高文祭


首里高・生物部、カタツムリ1300個体を全島で採集、研究 放送部門で活動のユニークさも紹介 全国高文祭 研究のポスター発表をする首里高生物部の宮城英輝さん(左から2人目)=3日、大垣市の岐阜協立大学
この記事を書いた人 Avatar photo 高橋 夏帆

【岐阜で高橋夏帆】全国高校総合文化祭4日目の3日、首里高校から自然科学部門と放送部門に生徒が出場した。自然科学部門のポスター発表では、生物部がカタツムリの一種「オキナワウスカワマイマイ」の研究を発表。生物部の活動内容のユニークさに着目した首里2年の當山あかりさん(17)は、放送部門のアナウンスで活動内容や思いを紹介した。

 生物部は沖縄本島や周辺離島の25カ所で「オキナワウスカワマイマイ」の計1308個体を採集する「全島調査」を実施。殻の色や採集した地質で大きさに差があることが分かった。また、首里高校内で「校内調査」も行い、成長速度を調べた。平均の大きさになるまで約3.5年かかると発表した。

 放送部門の當山さんは生物部の研究成果と活動内容に興味を抱き、取材をして原稿を作成した。「研究内容はすごいのに淡々と説明する部員も興味深かった」と振り返る。当日は地声より1トーン高い声で発表し、ユニークさを表現した。

放送部門のアナウンス部門で生物部の活動について発表する、首里2年の當山あかりさん=3日、多治見市

 自然科学部門で生物部は部長の3年宮城英輝さん(18)と副部長の与儀清仁さん(17)が発表した。制限時間ほぼぴったりの完璧なプレゼンだったが、質疑応答で大学教授らの鋭い指摘に対応できずに悔しさが残った。与儀さんは「部長のフォローが出来なかった」と悔やんだ。

 宮城さんは4日も発表を控えており、「後悔がないよう質疑応答で冷静に対応したい」と語った。

 (高橋夏帆)