【岐阜で高橋夏帆】第48回全国高校総合文化祭5日目の4日、土岐市で郷土芸能部門が始まり、八重山高校郷土芸能部が出場した。石垣島の生年祝いをカニに扮(ふん)して表現した舞踊「あんぱるぬみだがーま」を生き生きと披露した。高山市では囲碁部門が始まった。
八重山高校の演舞は自然豊かな名蔵アンパル近くの海で魚を捕る様子を表現した「みなとーま」で始まる。名蔵アンパルに生息するカニによる生年祝いを「あんぱるぬみだがーまユンタ」で、祝える喜びや自然への感謝を「めでたい節」「六調節」で表現した。踊り手は笛や石、太鼓、三線、獅子舞などの道具を持ち、生年祝いの準備を表現した。
演舞後、会場は大きな拍手に包まれた。3年で部長の島仲美來さん(17)は「緊張したがとにかく楽しんだ」と振り返った。副部長の日當榮輔さん(18)は「思いを演技に昇華して仲間と盛り上げることができた」と晴れ晴れとした表情だった。
郷土芸能部を指導する南風野三枝子さん(54)は「練習の成果を十二分に出した。3年生が引っ張ってくれた」とたたえた。5日は南風原高校郷土芸能部も出場する。
首里・坂下さん 囲碁で暫定4位
囲碁部門は男女混成チームの団体戦と男女個人に県勢が出場した。6戦を行い、勝ち数で順位を決める「スイス式」。初日は4戦あり、団体は2勝2敗、女子個人は1勝3敗だった。
男子個人の首里高校2年の坂下悠太さん(16)は3勝1敗で暫定4位。「平常心でできた。明日は盤全体を広く見て冷静に打つ」と意気込んだ。5日に順位が決まる。