2025年度から使用する中学校教科書について、石垣市と与那国町の教育委員会は15日に臨時会を開き、中学公民教科書を、これまで4回採択してきた保守色が強いと指摘される育鵬社版ではなく、デジタル面での使いやすさなどから日本文教出版(日文)を採択した。この日、市教委は公民を含め、10教科16種目の教科書を、教科用図書八重山採択地区協議会(会長・﨑山晃石垣市教育長)の答申通り採択した。
事務局によると採択地区協議会委員の7人中5人が日文、2人が帝国書院を推薦した。規約では全会一致が望ましいとしており、それが困難な場合は投票で過半数を得た書を選定するとしていることを受け、投票を実施。結果、5対2で日文を選定した。育鵬社に関する意見はあまり出なかったという。
﨑山教育長は「育鵬社をやめるかどうかではなく、公民6社の中からどの教科書が子どもたちにとって学びやすいかという点で日文に決まった」と述べた。
(照屋大哲)
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